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本番試験前の力試しと言えば、「模擬試験」。本番さながらの問題を本試験直前に受験できるということもありますが、受験者の多い資格試験などは各予備校とも力を入れて模試を開催しています。

しかし、模試を受験するに当たっては、正しい心構え(スタンス)で受験する必要があります。それを持っていないとあなたの勉強ペースが乱されたりモチベーションが下がってしまったりして、受験に悪影響を与えてしまう可能性があるのです。

そこで今回は、どういう方が模擬試験を受験するべきか、模試を受けるに当たってはどのようなスタンスで受験すれば良いのかについて、解説していきたいと思います。

 

模試を受験するべきケースと、模試によって得られるメリット

まず、どのようなケースで模試を受験するべきかという点ですが、「自分にとって、ある程度の難易度の資格試験だと感じたら模試を受験するべき」だと思います。

というのは、模試とはいえ、周りの受験生も本番さながらの緊張感で模試を受験をするからです。その重厚な雰囲気やプレッシャーを感じつつ受験できるのですから、本番試験の予行演習としては最適な訳です。

模試とはいえ、解けなすぎてパニックになったりするのも良い経験だし、緊張しすぎて時間配分で失敗して最後まで完走できなかったとしても良い経験です。そして、「このままでは、不合格になる。やばい!!」という良い意味での焦りが、その後の試験勉強に対する効率性を高めます。

 

また、試験中の時間配分を見直すきっかけにもなり、本番試験ではより高いパフォーマンスが発揮できるようになるのです。

ちなみに、「ある程度の資格試験」のレベル感としては、宅建・FP1級・簿記1級レベルの試験以上かなと思っています。簡単すぎる試験だと、あまり模擬試験受験の意味が薄いですからね。

 

ただ、多少資格試験の難易度が低かったとしても、「受験時間がタイトで、時間が足りなくなる系の資格試験」であれば、受験する価値は大いにあると思います。特に数字が苦手という方であれば、簿記2級などの「試験自体は難しくないが、計算が多くて制限時間がタイト」という試験についても、模試を受けても良いかもしれません。

ピリピリとした緊張感の中で計算問題を解くという経験は、計算が得意でないと自覚している人ほど積んでおくべきです。

 

模試を受験する際の注意点と、持つべきスタンス

模擬試験を受験する際の注意点としては、「模試のクオリティは決して高くない」ということです。

というのは、本番の試験の難易度や出題傾向とは全く異なっていることも少なくないですし、作問しているのも予備校の先生であることが多いからです。模擬試験では、あまり良くない作問をしてしまったとしても正直誰の迷惑にもなりませんので、試験のクオリティは下がりやすいです。また、予備校の先生は結構忙しい職業ですし、模擬試験の作問だけをしている訳ではないですからね。

 

一方で本番の試験は、大学教授やその業界の重鎮など、有識者中の有識者が作成しています。

あまりにも変な問題を作成したら怒られるし、難易度が試験毎にブレブレでも怒られるし、難問奇問が多くても怒られます(特に、国家資格の場合)。そんな制約の中、受験生の実力がしっかりと計測できる試験を作る必要があります。本番試験の作問にかける労力もプレッシャーも、模擬試験のそれとは比較になりませんので、必然的に問題のクオリティは高いのです。

本番試験の問題というのは、「有識者の方達がその業界の名誉と威信をかけて作る作品」のような存在なのです。

 

つまり、本番試験の問題と模擬試験の問題というのは「似て非なる存在」なのであり、本番での成績と模試の成績とは全くリンクしないということは、頭の片隅には常に入れておかなければいけません。その模擬試験の得点というのは、参考にもならない参考値ですので、良くも悪くも一喜一憂してはいけないのです。

大学受験においても、本番直前模試でA判定の人が不合格だったり、模試でE判定の人が合格したりというケースは頻繁に起こります。当然、模試から試験本番までの勉強量や本番当日のコンディションによって合否は左右される訳ですが、これは模擬試験の結果を参考にしてはならない一例なのではないかと思います。

 

まとめると・・・

本番の緊張感を感じたり、時間配分の確認をするという目的であれば、模擬試験は積極的に受験するべきです。特に、ある程度の難易度の試験や計算が多く試験時間がタイトな試験などの場合には、模擬試験を通しての本番疑似体験というのは非常に意味のあることだと思います。

ただ、模擬試験の問題のクオリティについては、本番試験のそれとは比べ物にならないほど低い、ということは念頭に置いておく必要があります。そうした欠点も理解しつつ、模試をうまく利用してもらえればと思っています。