中小企業診断士1次試験|1年合格の為の勉強方針と、スケジュール・必要勉強時間

中小企業診断士の1次試験は7科目と科目数も多いため、「何から手をつけて良いのか分からない」「どのような学習方針でいけば良いか分からない」といった意見が聞かれます。

今回は、1次試験に当たってのざっくりとした基本勉強方針について、解説していきたいと思います。一応、1年で7科目受験するという前提で話を進めたいと思います。

そもそも、「1年計画にするか、複数年計画にするか悩んでいる」という方は、こちらの記事を参考にしてください。

また、中小企業診断士1次試験の概略を解説している記事もあります。まだ、試験の全体像が分かっていないという方は、こちらの記事もご覧ください。

各科目の重要度、必要勉強時間など

科目名重要度必要時間タイプ2次試験
企業経営理論140時間暗記
財務・会計200時間理解
運営管理140時間暗記
経営情報システム120時間暗記×(少し)
経済学・経済政策低〜中200時間理解×(少し)
法務120時間暗記×
中小企業政策80時間暗記×

これは、1次試験の各科目の重要度、必要勉強時間などを一覧で示した表です。必要勉強時間などについては、私の主観が入っていますし、得意不得意による個人差が大きいです。

例えば、既に簿記1級などの資格を持っている方にとっては、財務・会計などの対策は不要かもしれません。また、法学部出身の方であれば、法務の勉強は簡単に過去問対策をするだけで済むかもしれません。

上記の例はあくまでも、「初学者が1次試験を突破するまでの必要勉強時間」と捉えてください。

勉強期間のイメージ

前述の通り、必要勉強時間は、それぞれの受験生が置かれている立場やバックグラウンドによって大きく異なります。

一応、必要勉強時間毎のモデルケースを作ってみましたので、参考にしてみてください。

必要勉強時間が計1,000時間のモデルケース

週勉強時間必要期間
20時間(平日2.0時間、土日各5.0時間)50週間
30時間(平日3.0時間、土日各7.5時間)33週間
40時間(平日4.0時間、土日各10.0時間)25週間

必要勉強時間が計800時間のモデルケース

週勉強時間必要期間
20時間(平日2.0時間、土日各5.0時間)40週間
30時間(平日3.0時間、土日各7.5時間)27週間
40時間(平日4.0時間、土日各10.0時間)20週間

必要勉強時間が計500時間のモデルケース

週勉強時間必要期間
20時間(平日2.0時間、土日各5.0時間)25週間
30時間(平日3.0時間、土日各7.5時間)17週間
40時間(平日4.0時間、土日各10.0時間)13週間

具体的にスケジュールを割り振ってみると、予想以上に勉強日数がかかることや、合格までに全然時間がないことが分かると思います。

また上記の例では、分かりやすさの観点から、「休息日の設定」を行っていません。

ほとんどの人は、週に1日程度は予想外の予定が入ったり、休日の家族サービスなどによって勉強時間が確保できなかったりすると思いますので、計画段階からバッファーを設けておくのが懸命です。

もしくは、「週25時間勉強」というように、週単位で管理しておくことをお勧めします。

何れにしても、「計画は多少乱れる」という前提のもと、自分の能力を過信しすぎないプランニングを行いましょう。

大まかな勉強スケジュールについて

詳細を書きすぎても、よく分からなくなってしまうと思いますので、今回は、勉強スケジュールの大枠だけを解説していきます。

勉強の進め方:前半編

  • ボリュームが重い科目(企業経営理論、運営管理)と、理解中心科目(財務、経済)を中心に勉強する
  • その他3教科については放置する

重い科目と書いたのは、①試験時間が90分であり暗記事項が多い、②2次試験の出題範囲である、という理由からです。

特に、企業経営理論は特にボリュームの多い教科です。経営戦略・人事組織・マーケティングの3分野を包括していますが、「それぞれ別科目でもおかしくない」というほどの内容です。

実際、2次試験では人事組織とマーケティングからそれぞれ独立して出題されます。ですので、勉強開始当初からしっかりと対策しておき、スムーズに2次試験へ繋げるというのがベストです。

また、理解中心科目については、試験直前に詰め込むと当日事故に遭う危険性があります。早い段階から、理論や公式を理解しつつ計算問題等をこなし、復習回数も多めに取った方が無難です。

ちなみに、経済学は2次試験には(殆ど)出題されない科目でありながら、法務・経営情報システム・中小企業政策の3科目と別扱いにしたのも上記の理由によるものです。

経済学は、理論を理解した上で問題を解くという科目なので、ある程度時間をかけて対策していかないと、全く解けないという事態が生じる可能性があります。そのため、敢えて前半から経済学の勉強も入れている訳です。

ちなみに、別記事でもその点については解説していますので、よろしければ読んでみてください。

勉強の進め方:後半編

  • 前半の4科目を引き続き、勉強する
  • 3科目を1〜2ヶ月で詰め込む

基本的なコンセプトとしては、「暗記3科目に対して、極力時間を割かずに合格点を取る」です。

経営情報システム・法務・中小企業政策は、①いずれも暗記科目である、②2次試験には出題されない、という特徴を持っています。

よって、必要な復習の回数を減らす為にも、短期集中で試験直前に詰め込むというのが最も効率的です。そして、1次試験後にはスッパリと忘れるというくらいで良いと思います。

後半の勉強時間配分については、前半4教科30%、後半3教科70%くらいで良いと思います。

前半4教科については、既にある程度理解出来ていると思いますので、スキマ時間を活用するなどして、復習中心の学習を行ってください。

後半3教科については、最初の1周は集中できる環境で勉強し、高速で回してください。暗記中心の学習は、モチベーションが下がりやすいので、集中して高速で勉強するのがポイントです。

ラスト1〜2ヶ月程度で、詰め込んでいきましょう!

まとめ

以上が、中小企業診断士の1次試験対策の大まかな流れです。

1次試験だけでも7科目もある試験です。

スケジュール管理が煩雑になってしまったり、試験対策が全く進んでいない状態で受験することになってしまったりしがちになりますが、全体像を常に意識して試験対策を進めていきましょう。