皆さんは、「スモールビジネスマーケティング(通称スモビ)」という書籍をご存知でしょうか?

初版が2004年発売と結構昔の本ですし、ほとんどの人がご存知ないと思います。
しかし、とある業界では非常に高い知名度を誇っています。 それが、中小企業診断士の受験者です。

今回は、受験者であれば必読とも言われる同著について、簡単な内容の紹介とレビューを書いていきたいと思います。

そもそも、なぜ診断士界隈で有名なのか?


そもそも、なぜ中小企業診断士界隈での知名度が高いかといえば、それは著者が中小企業診断士試験の委員であるためです。

平成30年 中小企業診断士試験の委員一覧

中でも、静岡県立大学でマーケティングを教えている岩崎教授は、事例2のマーケティングの中心人物と言われています。実際、既に結構長い期間(10年以上?)、中小企業診断士試験の委員を勤めていらっしゃいます

ということは、岩崎先生の考え方が事例2の出題傾向に反映されているか、先生の研究の方向性と試験問題の回答の方向性が概ね一致していると考えるのが自然です。

というわけで、その著作のエッセンスを少しでも吸収し1点でも得点アップを図るべく、受験生(特に2次試験受験者)を中心に人気があるという訳です。

スモビで書かれている内容抜粋

では、スモールビジネスマーケティングには、どのような内容が書かれているのでしょうか?個別具体的な詳細は本に譲るとしますが、エッセンスは以下の通りです。

  • 町の小規模店舗が、どのように差別化を図り生き残っていくか、を解説した書籍。
  • ニーズの多様化等の変化に伴い、「小規模」であることはむしろメリットになりつつある。
  • その小規模性を活用する為のマーケティングの方向性は、3点ある。
  • 専門性や本格派としての性格を強調する。
  • 来店した顧客とのコミュニケーションを重視する。
  • 既存顧客のロイヤルティを高め、関係性を強化しファン化していく。

こうした主張を、様々なアンケート結果やデータを用いて展開しています。

私は、中小企業診断士の試験が終わった後も年1回くらいのペースで読み直しているのですが、普通に参考になります(まあ、そもそも中小企業診断士試験の為の本ではありませんしね笑)。

実際、中小企業診断士の実務補習において、とある小規模小売店に伺い、マーケティング・販売部門の報告書をまとめたのですが、まさしく「スモビ」を参考に改善策等を提案させていただきました(結構喜んでいただけました)。

ページ数で言えば150ページくらいしかない書籍なのですが、「小規模店舗の生き残りの方向性と方策」が凝縮されている感じで、内容が薄いということは微塵もありません。

時間がない受験者でもさっくり読める書籍だと思います。

ちなみに・・・

岩崎先生の著書の中で、他に有名なのが以下の3つでしょうか。

・小が大を超えるマーケティングの法則
・小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書
・引き算する勇気 ー会社を強くする逆転の発想

タイトルを見るだけでも、書籍の方向性がなんとなく分かりますね笑

いずれも2010年以降の著作ですので、スモールビジネスマーケティングで確立された理論を、その時代やケースに沿って発展的に展開しているという書籍です

上記の3冊は、それなりの規模の書店であれば見ることができますし、いずれもアマゾンの評価は4.0を超えていますので、是非関連して購入してみて下さい。

逆に言えば、2004/4発売の「スモビ」は岩崎先生の原点的な書籍です。端的にエッセンスを感じたいのであれば、やはりスモビがおすすめです。