中小企業診断士2次の筆記試験概要と解説|合格者の一言コメント付き

今回は、中小企業診断士2次試験の筆記試験の概要について解説していきたいと思います。 3回も筆記試験を受験したサイト主のコメント付きです。

では、早速見ていきましょう。

受験資格

受験資格があるのは1次試験合格者と、その前年の1次試験合格者です。

余談ですが、「1回落ちても、まだチャンスがある」と感じるかもしれません。しかし、実際に後がない状況に陥ると、「なんで科目合格の時みたいに、チャンスは3回じゃないんだ!」と切実に思うようになります。

更に切羽詰まってくると、「中小企業診断士の養成課程に行こうかな・・・」などと考え始めますが、頑張って筆記試験に正面から合格して下さい。

※1次試験合格後、大学などが設けている養成課程に入り半年〜2年勉強する事で、中小企業診断士になれるというルートが存在します。

試験時期

筆記試験:10月中旬の日曜日
口述試験:12月中旬の日曜日

1次試験の合格発表は、だいたい9月第1週くらいです。

1次試験に落ちたと思って全く勉強しておらず、1次試験の合格通知が届いてから、慌てて2次試験の対策をしたという方も結構います。試験後の感触的に、1次試験に落ちたと思って自己採点もしてなかったら、実は1次試験に合格していたという方も知っています。

その場合、2次試験対策に1ヶ月程度しか時間を取ることができず、対策不足のまま試験に挑み、撃沈してしまう可能性大です。

自己採点の結果がどうあれ、「1次試験は合格したもの」と捉えて、2次試験対策を行っておくのが賢明です。

試験費用

17,200円

ゆるすけゆるすけ

諦めないで、1点を捻り出そう!!


試験内容

試験名配点時間
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ
(組織・人事)
100点80分
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ
(マーケティング)
100点80分
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ
(運営管理)
100点80分
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ
(財務・会計)
100点80分

筆記試験の内容については、上記の通りです。

1次試験の科目で言えば、「企業経営理論」「運営管理」「財務・会計」の3科目からの出題となっています。7科目中3科目からしか出題されないって、なんか違和感がありますが、受け入れるしかないですね。

逆に1次試験の勉強においては、この3教科を重点的に勉強することによって、2次試験対策にスムーズに移行することができます。

1次試験の段階から2次試験を見据えて勉強するということは、なかなかできることではありませんが、少し頭に留めておいて下さい。

受験者数、合格率

年度申込者数受験者数
(A)
口述試験
資格者
試験合格者
(B)
試験合格率
(B)÷(A)
H215,4895,33195595117.8%
H224,8964,73692792519.5%
H234,1424,00379479019.7%
H245,0324,8781,2201,22025.0%
H255,0784,90791591018.5%
H265,0584,8851,1901,18524.3%
H275,1304,94194494419.1%
H284,5394,39484284219.2%
H294,4534,27983082819.4%
H304,9784,81290690518.8%

受験者数と合格率は上記の通りです。

受験者は例年5,000人程度です。1次試験の合格者が例年3000人前後であることを考慮すれば、約2000人は前年度の合格者ということになりますが、約40%程度の方が「浪人生」ということになります(私も2年目で合格しました)。

結構、複数年度受験者の比率が高いのが、診断士2次試験の特徴です。

ちなみに、合格率は約20%程度で安定的に推移しています。1次試験の合格率も約20%程度ですので、ストレートで合格できる人の割合は約4%ということになりますので、やはりそれなりの難易度と言えますね。

合格基準

公式発表では、「合格基準は、総得点で60%以上かつ全科目40点以上」となっていますが、これは正しくありません。正しくは、「受験者の上位20%以上で合格」というような相対試験です(パーセントは多少前後します)。

まあ、こうした措置は「中小企業診断士」という試験の威厳やブランドを保つためには、ある程度しょうがない事であるとは思います。

というわけで、2次試験の出来が良かったとしても、果たして本当に合格できているのかは分かりません。もしかしたら、他の受験生の調子も良い可能性があり、相対的には上位20%に入っていない可能性は十分にありえます。

サイト主自身も、試験に合格した年の筆記試験については相当の手応えを感じていましたが、「平均点も高いのではないか?」と気が気ではなかった事を覚えています。

試験会場

試験会場は全国7箇所で、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡、広島となっています(口述試験も同様)。全国で5,000人くらいしか受験者がいない試験なのでしょうがないですが、主要な大都市圏に限定されていますね。

ですので、試験会場には、スーツケースを持った方も結構いらっしゃった事を覚えています。

新幹線などで来て、ホテルに前泊されてるんだと思いますが、地方の方は結構大変です。

その他

中小企業診断士の2次試験では、模範解答のようなものは一切発表されていません。
「出題の要旨」という謎のペーパーが、中小企業診断士協会から発表されますが、読んでもよく分かりません。

https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/010_c_h30_shiken/H30_2ji_shushi.html

ですので、試験後の解答速報において、各予備校で回答の方向性が全く逆というような事態がしばしば発生します。2次試験対策の書籍においても、見比べると内容が全く異なっているということもザラにあります。

曖昧な正解らしきものを追いかける」というのが、筆記試験の特徴といえます。