中小企業診断士の面接試験の合格率は毎年ほぼ100%なので、基本的には恐る必要は全くありませんが、それでも心配になる方も多いと思います。せっかく、難関の2次試験の筆記試験に受かってきたのですから、当然だと思います。

今回は、面接試験の概要や実際に受験してみての感想などを解説していきたいと思います。

試験概要と対策

まず出題範囲ですが、全て2次試験での事例がベースとなります。

オーソドックスなパターンの出題としては、2つの事例からそれぞれ2問程度の質問があり、1問2分30秒程度で回答することが求められます(なので4問・計10分程度)。

ただし、事例4題全てに関する質問を受けたケースや事例1題で終了したケースもあるようなので、心構えはしておきましょう。また、1問当たりの回答時間が十分でないと、5問目・6問目と進んでいく可能性があります。

ですので対策としては、2次試験の与件文と設問の内容、試験当日に自分がどのような回答を行なっていたかを把握しておく必要があります。その上で、聞かれる可能性のある想定問答を考えておき、ある程度多面的に質問事項について語れるようになっておくことが理想です。

尚、想定問答については、一部の予備校(TACなど)が出していますので、それを利用すれば良いと思います。私は、面接前日に想定問答集の存在を知り、前日夜と当日午前で慌てて対策を行った記憶があります(皆さんは注意しましょう)。

試験当日 体験記

私は、午後14:00からの試験でしたので、午前中はずっとTACの想定問答集を読んで対策していました。ちなみに、面接試験というスタイルの都合上、全員が同じ時間に集まる訳ではなく、20分刻みくらいに集合時間が分かれていました。

午後になり、スーツに着替えて試験会場である立教大学へ向かいました。試験開始時間の40分前くらいに着いたと思います。

会場に着き控え室に入ると、スーツ姿の受験生がずらり。男女比は9:1くらい、年齢は40〜50代がボリューム層で、若めのサラリーマンがちらほらといった感じでした。

そしてここで、一点問題が発生。

控え室にて誘導を行うスタッフの方が、「携帯電話等の電子機器は、電源を消してしまってください」とアナウンスされていました。実際、確かに受験票を確認すると、「口述試験が行われている建物内における携帯電話等の使用は禁止です」との記載があります。

しかし、そうした注意事項をよく理解していなかった私は、想定問題集等を全てPDF形式で保存していたので、非常に困りました。しょうがないので、想定問答集の内容を必死に思い出しながら、時間が過ぎるのを待つしかありませんでした。

いざ、面接試験!!

その後、14:00面接開始のグループの受付に呼ばれました。 受付が完了すると、更に別の控え室に通されることになるのですが、他の方全員が紙のファイナルペーパーをチェックする中、私だけが手持ち無沙汰に辺りをキョロキョロしていました。改めて、「完全にミスった」と思いました。

どれほど待ったでしょうか。

いよいよ面接の番が回ってきて、面接部屋の外に案内されました。 名前を呼ばれると、部屋の中に入り番号とフルネームを告げます。この辺りは、就職活動の面接などと全く一緒で、オーソドックスな面接だと思います。

試験官は2名。1名が質問を行い、もう1名が採点?をしている感じでした。私の面接を担当して下さった2名の面接官は、見た目も口調も穏やかな方だったので、結構ホッとしたことを覚えています。

そして、いよいよ面接官からの質問が開始されます。私の場合、事例2(マーケティング)と事例4(財務)からの出題でした。

マーケティングについては、 「競合ホテルの特徴や立地を考慮した上で、B社どのような価格戦略を取るべきですか?」 「B社の強み・弱みを端的に述べてください」 といったようなオーソドックスな質問が2問出題されました。

予め想定していた質問内容であったので、回答時間や説明の分かり易さなどに注意しつつ、回答することができたと思います。

しかし、事例4からの質問で事件が起こります。


面接官の質問を聞いても、何を答えて欲しがっているのかが全く分からないのです。 「恐れ入りますが、もう一度質問をおっしゃっていただけますか?」と冷静に切り返すも、やはり何度聞いても意味が分かりません。

面接官の方も「そうですよね。この質問の題意、本当に分かりにくいですよね。」というような共感は示しつつも、面接官のマニュアル的には質問しなければいけないような感じでした。

結局、誘導尋問されるような形で、回答らしいこと?を一応発言し、面接を終えたのでした。何だかよく分からない終わり方でした。 ちなみに、試験が終わって思い返して見ても、結局何を質問されているのかが全く分かりません。

合格通知到達!

面接から約1週間後、無事に2次試験に合格した旨の通知が届きました。「まあ、受かって当然だよな」とは思いつつも、どんなどんでん返しがあるか分かりませんので、嬉しかったというよりはホッとしたことを覚えています。

ちなみに、今回の試験では不合格者はわずか1名でした。しかも、その1名の方については、健康上の都合により止む無く不合格だったと聞いたので、実質的には合格率100%ということになります。 「全通の面接に、果たして意味はあるのか。。。」と思いつつも、考えても無駄なのでやめておきます笑

その他 面接試験に関して

模試について

面接試験の前日かその前週に、いくつかの予備校が模擬面接を実施しています。ネットから空いている時間を検索し、面接に申し込むスタイルが多いですね。

私の場合、ほぼ無勉の状態で試験前日にTACの模擬面接を受けたのですが、本番さながらの緊張感の中、3人の面接官にボコボコにされるという経験ができたことは非常に参考になりました(「トリプルメディアとは何ですか?」と聞かれて、全く訳の分からない回答をしたことも良い思い出です笑)。

この模擬面接で、TACの面接想定問答集の存在を教えていただくとともに、本番での心構え等についてレクチャーを受けたことで、ふわふわしていた面接対策が、やっと地に足がついた感じがしました(遅すぎる汗)。

中小企業診断士の面接試験はほぼ100%合格できる試験ですので、模擬面接を行う必要はないのかもしれません。しかし、3000円程度で本番の空気感を感じることができますし、しっかり対策しているという安心感(?)も生まれますので、個人的には受験することをお勧めします。


服装について

基本的にはスーツが無難です。実際、男性であればほぼ全員がスーツで、一部の方がチノパンに落ち着いた柄のセーターという方がいました。

女性の場合は、全員がスーツという訳ではありませんでしたが、その服装で商談等に伺っても失礼に当たらないようなフォーマルな服装が多かったです。

持ち物について

前述の通りですが、試験会場はスマホ等の電子機器は禁止です。

ですので、直前まで予想問答集等をチェックしたいということであれば、紙に印刷して試験会場も持ち込みましょう。

直前に想定問題をチェックしなくても、まず十中八九受かる試験なのは確かですが、メンタル的に非常に不安になります。本番で緊張して意味不明な回答をしないためにも、準備はしっかりと行いましょう。