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サラリーマンとして求められる基本的な知識・スキルのレベルは年々上がっています。特に近年は、内定者に複数の資格取得を促したりTOEICの勉強のためにスクールを用意するといった動きや、中堅社員にも特定の資格取得を必須とするような動きが広まっています。

しかしそもそも、資格試験に合格するということには何の意味があるのでしょうか??
勉強してもすぐに忘れてしまうのに、貴重なプライベートを削って資格の勉強をすることに、メリットはあるのでしょうか??

 

知識は忘れてしまう。それでも、資格は取るべき

これまで、様々な資格取得をしてきた私としては、「知識は忘れてしまうかもしれないが、それでも資格は取るべき」だと思っています。その理由は、主に以下の4点です。

 

1.客観的な指標として優秀である

公的資格であれ民間資格であれ、資格は一度合格してしまえば、一生の肩書きとして残ります。

また、ある程度の難関資格であれば、名刺等に記載することによってプロとしての専門性をアピールする事ができます。マイナーであると感じられるような資格であっても、見る人が見ると「×××という資格を持っているのか、最低限の知識はあるようだな」となることもありますから、面談や商談の入口としては資格は重要なツールです。

 

また、対社内的にも同様です。特に、ある程度の規模の企業になれば、あなたが取得している資格の種類と合格年月等は完全に把握しています(場合によっては点数を聞く企業もあります)。下記に記載しているように、昇進昇格への大きな判断材料であり、あなたの努力次第でコントロールできるアピールポイントですから、積極的に活用していくべきだと思います。

 

2.昇進、昇格に有利になることが多い

資格の勉強ができるということは、「自分を律し、自己成長のためにコツコツ努力できる人間である」ということを暗に意味します。資格のあるAさんと資格のないBさんがいた場合、営業成績などの他の条件が一緒であれば、真面目な努力家(と感じられる)であるAさんの方をより評価することは間違いありません。

 

また、資格試験というのは、特に若手社員にとっては重要な要素です。

若手社員の場合には、そもそも成績で差が付きにくいですので、評価に当たってはどうしても客観的な指標で判断するしかありません。そうした時に、最も客観的な知識・スキルの裏付けとなるのが、資格ということになるのです。

上場企業などを中心として、昇進昇格の規定に「〇〇という資格を取得していること」や「××系資格から、3資格を取得していること」といったルールを定めている会社も少なくありませんから、資格を取得しておいて損になるということはないでしょう。

 

3.資格そのものではなく、「締切がある」という点に価値がある

仮に、会社では資格取得を推奨されていないとしても、資格試験には存在意義があると私は思っています。その1つの理由が、「締切」の存在です。

言うまでもなく、資格試験には「試験日」が定められていますので、その日に最大のパフォーマンスが発揮できるように勉強する訳ですが、「ある分野の知識を習得するために、集中的かつ効率的に勉強できる」ということ自体に価値があると思います。

締切の存在によって、適度な緊張感を持って勉強に臨むことができるようになったり、少しでもプライベートな時間を捻出するために隙間時間も効率的に勉強しよう、というインセンティブが生じるのです。

 

逆にもし締切がなければ、人間は絶対に焦りませんし、集中できません。財務や簿記の勉強がしたいと漠然と思ったとしても、関連書籍を購入してだらだらと読み、途中で飽きてしまって中途半端な感じになってしまう、という展開が目に見えていますよね。

つまり、「締切を与えてくれる存在である」というだけで、資格資格試験には十分価値があるのであり、資格が副次的に取得できたらラッキーくらいに思っていれば良いのだと思います。

 

4.網羅性があるので、知識に取っ掛かりを作ることができる

「たとえ資格試験の勉強をしても、すぐに知識を忘れてしまうから意味がない」という意見があると思います。私も、資格試験が終わった後には、殆どの知識というのは忘却の彼方です。勉強して数年後には、称号としての資格だけが自分に残っており、中身は全く伴っていないという感じです。

 

ただ、別にそれでも良いと私は思っています。それは、資格というのはいわば「知識の入口」であって、本当にその知識が必要な時には調べれば良いと考えているからです。

 

ここで重要なのは、「なんとなく、過去に勉強したことがあるな・・・」というような、ボンヤリとした記憶を持っているということです。

例えば住宅を購入する時に、「住宅ローン控除っていうお得な制度があって、FP試験の時に勉強したなー。でも、細かい要件が色々あったけど、覚えてないな。」くらいに思い出せれば十分なわけです。「その制度が存在する」ということさえ覚えていれば十分であり、後は書籍やホームページで調べたり、実際に利用した友達などに聞けば良いのです。

つまり資格試験というのは、ある分野における「知識のインデックス(目次)」なので、取っ掛かりさえ作ることができれば良いのです。

 

しかも、資格試験の試験範囲は、網羅性を持っています。

試験の作問委員の方(大学教授などもいる)が必死になって、「〇〇という分野の知識を体系的に身につけるためには、どのような試験にすれば良いか?」ということを考えながら試験範囲を考えている訳ですから、「知識のインデックスとしての資格試験」というのは極めて優秀な存在なのです。

 

まとめると・・・

「資格を取得しても、何の役にも立たない」という意見もありますが、私はそうは思いません。

現実問題として、人事部にとっての判断材料の一つであり、昇進や昇格、昇給にも直結していますし、差の付きにくい若手社員にとっては特に重要だと思います。

また、仮に「肩書きとしての資格」そのものには意味が無かったとしても、知識のインデックス(目次)としては大きな意味があるのであり、効率的に勉強するためには資格は有効なツールなのです。

ぜひ、資格試験の勉強に邁進して下さい。