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証券外務員試験に合格したもののいまいち物足りないと感じている方や、更なるキャリアアップの為に関連資格も取得したいという方は少なくないと思います。

そこで今回は、証券外務員資格と特に相性の良い資格を6つに絞り、紹介していきたいと思います。では、早速解説していきたいと思います。

 

内部管理責任者(ないかん、ないかんせき)

内部管理責任者というのは、証券等の販売を行う金融機関が、コンプライアンス遵守やその他のルール遵守を目的として、絶対に設けなければいけない人員のことです。法律的には、営業所単位で1名以上内部管理責任者資格を持っていればOKだったと思いますが、コンプライアンス重視の社会的な流れを受け、末端の営業社員でも取得が必須となりつつあります。

一応、証券外務員1種を持っている人の上位資格ではありますが、難易度は非常に低く、証券外務員1種試験の方がずっと難しいです。完全な暗記系試験ですが、2〜3週間もあれば十分に対応可能ですし、出題形式も選択形式であるので、対策も難しくないと思います。

正直、面白みには欠ける試験ではありますが、金融機関によっては資格取得必須だったり昇進の条件だったりするので、取得しておいて損はないと思います。

 

証券アナリスト

こちらも言わずと知れた、証券外務員試験の上位資格です。
市場動向や経済統計等の情報分析や、個別株式の投資価値評価などを行い、それを投資に生かしたり、アナリストとしてアドバイスやコンサルティングを行うことを目的としています。

株式分析のプロとして活躍していきいのであれば必須資格ですし、「難関資格」として、金融業界からの評価は高いのでオススメです。

しかし実際は、難易度がそこまで高くない割に、持っていると評価されやすい資格でもあります(殆どの方は、証券アナリストが難関資格であるという思い込みを持っている訳です)。正直、あまり勉強せずとも合格出来るという時間対効率の良い資格であり、証券外務員取得後は証券アナリスト取得も目指すべきでしょう。

 

ただ、お金と時間(正確には期間)がかかることが難点です。

通信講座→1次試験→通信講座→2次試験というフローを経て合格となりますが、ここまでに約2年間を要します(通信講座は必須なのです)。また、通信講座代や参考書代、試験受験料を合計すると、約15万円くらいは必要となるのがネックです。

金銭的な負担を少しでも下げるためには、証券アナリストの資格取得手当のような制度が存在していないか、予めチェックしておくのが無難だと思います。

 

ファイナンシャルプランナー(FP)

証券外務員の試験範囲を含め、年金・社会保険・資産運用・相続・税金・不動産など、お金にまつわる領域を手広くカバーした資格試験です。証券外務員試験が「知の深化」を目指す試験であるとすれば、FP試験は「知の探索(領域の拡大)」を目指す試験であり、両資格の相性は非常に良いです。FPだけができる独占業務というものはありませんが、金融のプロとしてオールラウンドの知識を得たいなら、おすすめです。

FP資格のニーズは非常に高く、地方銀行(特に、規模の大きい地方銀行)では、最も資格取得が推進されている資格といっても過言ではなく、年々その傾向が強まりつつあります。取得しておいて、全く損ありません。

 

ちなみに、ファイナンシャルプランナーの試験勉強を通して、他の専門資格合格への足がかりとすることもできます。

私自身、FP3級試験の合格を皮切りとして、簿記、宅建、証券外務員と対象領域を拡大させていきました。全く新しい領域の勉強をするというのは骨が折れますが、FPの勉強を通して、ある資格試験の領域を少しでもかじっていれば、スムーズに試験勉強に移行することができるのです。

尚、FP試験を受験するならば、とりあえず最も簡単なFP3級試験から受験するのがオススメです。

 

宅地建物取引士(たっけんし)

宅建士資格は、不動産取引の仲介業務や代理業務、重要事項の説明業務を行うに当たって必要となってくる資格です。

資産運用といえば、やはり証券と不動産が2大領域ですから、両資格を押さえておいて損はありません。正直、それぞれの資格に直接のつながりは殆どありませんが、専門とする領域を拡大し、資産運用の専門家としての地位を確立する上では、宅建士合格は避けては通れません。

 

ちなみに、宅建士と証券外務員を取得していれば、金融マンとして最低限の知識は有している人間として認知されます。昇進昇格の条件となっているケースも少なくないですし、準難関資格として資格手当が支給されるケースもありますから、ダブルライセンスを取得しておくメリットは大きいです。

 

銀行業務検定(財務、法務、税務等)

銀行関係者以外の方にとっては、一切不要な資格試験でありますが、銀行関係者にとっては馬鹿にならない資格です。

なんだかんだ、日本人は資格などの肩書きに弱く、特に大企業ほどにその傾向は強まります。取得している資格が多いと人事考課シートのような資料も賑やかになるし、日系企業なら資格を取得しておく効用は馬鹿に出来ません。

 

基本的には、銀行業務検定試験は証券外務員の下位資格です。証券外務員合格者レベルの方にとっては、「多少勉強すれば取得できるお得な資格」くらいな感じかと思います。ちなみに、銀行業務検定試験には、様々な科目の試験が存在するわけですが、財務・法務・税務を取得しておけば十分です。

難易度的にも証券外務員より簡単であるため、あまり苦労せずに取得できると思います。

 

日商簿記

簿記というのは、企業活動における会計的な処理ルールを司る領域であり、それを集計した損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書を作成するための資格です。

他の資格でも、仕訳等の出題があり簿記的なことは学ぶことはできますが、知識や学ぶべきポイントには偏りも多いので、簿記単体として集中的に勉強し、基礎知識を徹底的に身につけるのがオススメです。

 

特に、金融機関勤務の方であれば、対象企業のファンダメンタル分析くらいは出来ないと恥ずかしいので、あらゆる金融事務の土台となる簿記の知識は「常識」として身につけるべきです。

より定量的に個別株式の価値を評価しようと思ったら、有価証券報告書や四季報を読みこなせる必要がありますが、その為のベースとしてやはり簿記の知識は必要不可欠と言えます。

ちなみに、2級程度であれば、頑張れば1ヶ月前後で合格出来るので、おすすめです。

 

まとめ

資格試験は、ある専門領域の知識を取得するためのものであり、資格それ自体には何の意味もありません。

しかし、特に日本では「資格」という肩書きが昇進昇格に対して、多大な影響を与えていることも事実です。資格取得の効果を相乗的に増加させていくためにも、ぜひ関連資格の取得に積極的に努めていただければと思います。