スポンサードリンク


 

金融マンとして活躍したい方、昇進昇格を少しでも有利に進めたい方、金融リテラシーを身に付けたい方などにとって、避けては通れない試験として存在しているのが、この「証券外務員」という資格です。

今回は、そんな証券外務員資格を最も効率的に合格するためには、どのような勉強法で試験勉強に臨めば良いかということを、徹底的に解説していきたいと思います。

 

1 証券外務員試験の基本知識

1-1 試験概要、試験範囲等

試験概要や試験範囲に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。一言コメントも加えて、詳しく解説しています。

証券外務員1種2種の試験概要!!受験資格、試験範囲、出題形式、合格率など

 

ちなみに、1種試験と2種試験では試験難易度は変わりません。唯一異なっている点は、デリバティブ関連(信用取引、オプション、スワップ)といった領域があるかないか、というだけの話です。

デリバティブというと複雑で計算が多くて難しいような印象を受けますが、証券外務員1種で出題される問題はそこまで難易度が高くありませんし、覚えるべきこともそれほどありません。2種を受験してから1種を受験しなければいけないといった縛りもないので、最初から1種試験を受験することをお勧めします。

 

1-2 出題形式

1種:○×問題70問(1問2点)、五肢選択問題30問(1問10点)
2種:○×問題50問(1問2点)、五肢選択問題20問(1問10点)

 

1-3 合格点

1種:308点以上/440点(得点率70%以上)
2種:210点以上/300点(得点率70%以上)

 

2 合格までの目標勉強時間

証券外務員試験は、そこまで覚えることは多くありませんし、難易度も高くありません。一般的には、合格までに150〜200時間くらいの勉強時間が必要であると言われていますが、そんなに必要はないと思います。

効率的に勉強すれば、60時間程度でも証券外務員1種に十分合格できると思いますが、余裕を持って以下スケジュールでの合格を目指しましょう。

証券外務員2種:週20時間(平日2時間、休日計10時間想定)×3週間
証券外務員1種:週20時間(平日2時間、休日計10時間想定)×4週間

 

勉強期間を長めに取れば、当然毎週の必要勉強時間を少なくすることはできますが、勉強期間が長いほどに合格へのモチベーションを維持するのが困難になりますし、勉強効率が下がってしまいがちです。ですので、敢えて勉強時間を短めに設定し、短期集中で合格を目指した方が逆に合格率は高まると思いますし、サラリーマンの貴重な余暇を浪費せずに済むはずです。

あなたのキャパシティを少し超えるくらいの目標やスケジュールに設定し、能力の限界値を高めていきましょう。

 

3 試験の傾向と対策

3−1 試験対策の概要

試験の傾向としては、全体の70〜80%程度を占める証券外務員2種の領域は完全暗記重視、全体の20〜30%をしめる証券外務員1種の領域(デリバティブ関連)は暗記重視ながら計算問題あり、といった感じです。

つまり基本的には、証券外務員というのはほぼ暗記だけで合格出来る試験であり、実際に受験した感覚としてもその通りだと思います。知っていれば問題が解けて合格出来る、知らなければ問題が解けずに合格出来ない。非常にシンプルな資格試験です。

 

ちなみに、証券外務員1種試験特有の試験範囲である「デリバティブ」に関しても、殆どの問題は暗記で対応できます。

計算についても、四則計算で対応出来るレベルですし出題パターンもそれほど多くありません。つまり、数少ない計算問題のパターンや解法を暗記すれば回答できるのであり、「計算は苦手」というタイプの受験者であっても全く問題ありません。

 

3−2 具体的な勉強プロセス

  1. 参考書をパラパラパラと3周程度読む
  2. 問題演習、過去問演習を行う

では、早速具体的な勉強プロセスの解説に入っていきますが、やり方は非常にシンプルで上記の通りです。証券外務員試験に関しては、問題演習に掲載されている問題のほとんどは、過去問からの抜粋であることが多いので、敢えて過去問演習を行う必要は無いと思います。

また、問題数に対して試験時間が長い為、ほぼ間違いなく試験時間は間違いなく余ります。ですので、簿記試験などとは異なり、試験時間を意識した勉強や本番を想定した試験対策は一切不要です。

 

3−3 参考書の読み方

さて。「参考書やテキストをパラパラと3周程度読む」と書きましたが、ただ漫然と参考書を読んでいるだけではダメで、その読み方にはポイントがあります。具体的には、以下の通りです。

  • 1周目・・・適当に読む、流し読みをする(1日〜2日)
  • 2周目・・・やや精読する、なんとなく内容を理解する(2日〜4日)
  • 3周目・・・精読する、内容を理解する(3日〜5日)

 

証券外務員試験では、金融に関係する専門用語が数多く出てきますので、初学者の方にとっては精読したところで「??」となってしまう可能性が高いです。ですので、参考書の読み方には濃淡を付けることが重要なのです。

読む回数を重ねるごとに、なんとなく内容が分かってきて、証券外務員試験全体の輪郭がぼんやりと見えてくるように読むことがポイントです。眼鏡の度数を上げていき、よりクリアに見えるよう参考書を回転させましょう。これによって、ある知識の全体での位置付けが分かるようになるので、より忘れにくくなったり、忘れてもすぐに思い出せるようになるのです。

 

具体的には、まず最初の1回目の読むときには、1ページ10秒とか20秒とかのペースで読んでいきましょう。意味の分からない用語や概念が登場しても、余り深く考えずサクサクと読み進めていって下さい。この段階では、用語を暗記したりする必要は全くありません。1周目の目的は、試験全体の雰囲気を掴むことですから、一定のペースで読み進めて下さい。1周目は、1日〜2日程度で読み終えるようにして下さい。早ければ早いほどベストです。

 

2周目に関しては、1周目よりもやや丁寧に読み進めます。ただ、理解の比重を少し高めるものの、少し考えて分からなければ次のページに飛んでしまって構いません。2周目になると、1周目で読んだ内容について微かに覚えていると思いますので、「なんか、前に読んだ時にこの用語見たな・・・」といったページが幾つか出てくると思いますが、この感覚は非常に重要です。

 

3周目に関しては、2周目よりも更に精読していきましょう。可能であれば、掲載されている専門用語などについて、自分なりに咀嚼して理解するように努めて下さい。テキストを読んで理解しただけでは、すぐに用語の意味などは忘れてしまう訳ですが、「少なくとも一度は理解した」という事が重要なので、愚直に取り組んで下さい。3周も参考書を読めば、一部の領域については「ああ、またこれね」という領域が現れ始めます。

 

このように、読み方を変えて参考書を何度も読むことによって、証券外務員試験の全体像を掴む事が出来るのです。

 

3−4 問題演習の取り組み方

テキストを3周読んだ後は、ひたすら問題演習を行うのみです。

問題演習は、1周目が最も厳しく挫折しやすいポイントでありますが、何とか踏ん張りましょう。ちなみに、分からない問題については、すぐに回答をチェックしてもOKです。むしろ、5秒考えても分からなければ、積極的に答えや解説を読んで下さい。解説を読んでも分からなければ、テキストも参照して読んで下さい。

 

何度も書いているように、証券外務員試験というのは知っていれば問題が解けますし、知らなければ問題が解けないという試験です。つまり、考えれば解けるという類の試験ではないのです。

分からない問題に対しては、あれこれと考えるだけ時間の無駄ですし、勉強に対するやる気を削ぎモチベーションを下げるだけです。挫折しないように勉強するというのも、非常に重要な勉強法ですから、積極的に回答と解説をチェックしていきましょう。

また、問題集の解き方と勉強時間の捻出方法については、下記の記事を参照して下さい。

【問題集攻略】圧倒的に勉強効率を高める為のマルサンカクバツ勉強法ってなに⁇
スキマ時間や細切時間を有効活用し、効率的に資格試験に合格するべし!!

 

この二つの考え方をマスターし実践することができれば、まとまった勉強時間を殆ど取ることなく(=プライベート時間を殆ど侵すことなく)試験に合格することが出来ます。

ちなみに、私の場合には勉強時間の70%〜80%は隙間時間(特に通勤時間や待ち時間等)の活用です。土日の勉強は、最後の追い込みの時くらいで済みました。

 

3−5 絶対に理解しておくべき考え方、理論

上記の他、問題演習を行うに当たって、絶対に押さえておくべき理論がもう一つあります。それが、「エビングハウスの忘却曲線理論」です。詳しくは個別記事を参照して欲しいですが、重要なポイントの概要を記載しておきます(絶対に下記の記事は読んで下さい。絶対です)。

最低限の復習回数で暗記する!!エビングハウスの忘却曲線理論とは

 

エビングハウスの忘却曲線というのは、ヨーロッパの心理学者が実験から導き出した記憶に関する理論です。

内容は多岐に渡りますが、重要なのは「復習には効率的な周期が存在する」ということです。具体的にはある物事を学んだら1日後、3日後、7日後、1ヶ月後、3ヶ月後というように復習することによって、長期記憶に移行させていくことができるのです(復習スパンには個人差があります)。

勉強というのは、その殆どを復習時間に取られてしまう訳ですから、その復習時間を短縮するということは、勉強効率を高めるためには必須要件なのです。エビングハウスの忘却曲線理論に従って勉強するというのは、なかなか勉強時間が取れないサラリーマンにとっては、絶対に押さえておくべき理論であり勉強法なのです。

 

4 オススメの参考書

最もオーソドックスな参考書は、フィナンシャルバンクインスティテュートから出版されている、青い表紙の参考書です。コンパクトにまとめられていますし、そこまで分厚い本でもありませんので、持ち運びもしやすいです。恐らく、証券外務員試験においては、最も販売冊数の多い参考書ですから、とりあえずこれを利用していれば間違い無いと思います。

ただ正直、どんな参考書でも良いと思います。証券外務員に関しては、種類も沢山出版されているし、なんとなく気に入った参考書を選択すれば良いと思います。どの参考書も構成は同じですし、優劣なあまり無いように感じます。

証券外務員試験は難易度も高くないので、1種類の参考書を極めれば十分に80パーセント以上の得点取れます。これと決めた参考書・問題集以外は一切手を出さず、それを極めて下さい。一応、私が利用した参考書のURLを貼っておきますが、心配であれば書店で手に取ってパラパラと確認してみて下さい。

 

 

 

5 この記事の最後に

証券外務員試験は、きちんと勉強していれば、特段の苦労なく合格することの出来る試験です。計算問題は少し存在していますが、所詮択一問題ですし、覚えるべきことを覚えていれば解ける問題が殆どです。つまり、暗記が全てなのです。

前述の通り、問題集で論点となっている内容に対して、完璧に回答できるレベルまで復習し試験に臨むことができれば、まず不合格となることはありません。復習こそ、勉強の王道です。

証券外務員試験は、難易度の割には社会的な評価が高い資格(特に金融機関の場合)です。だらだらと勉強してもプライベートの時間をいたずらに削るだけですから、期間を決めて勉強し、短期間で合格を勝ち取ってください。期待しています。