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この記事は、きんざいが主催しているFP1級・実技試験の受験体験記です。

当然実技試験の感想と言うのは、受験する日時、会場、担当となった面接官などによって全く異なります。ただ一方で、受験者が非常に少ないが故に、まともな参考書や受験情報がない試験ですので、私の偏った体験記であっても多少は参考にはなるかと思います。

受験料が高額な試験でもありますので、より具体的に実技試験のイメージトレーニングを行い、確実に1回で合格して下さい。

では、早速合格体験記です。

 

FP1級実技試験 申込

学科試験合格発表後、実技試験御案内のお知らせが同封された封筒が届きました。

ただここで困ったのは、受験人数が少ないからなのか、申込は郵送のみ。平日は朝から夜までサラリーマンとしての仕事がありますから、なかなか郵便局へも行けませんし、かと言って休日の郵便局は非常に混雑するのでそこそこ困りました。

また、振込方法は銀行振込のみ。受験者別の口座番号(いわゆる消込口座)でもないため、振込時のエビデンスも受験申込書とともに郵送して欲しいとのことでした。かなりアナログ的です。

ちなみに、FP1級実技試験の受験票については、振込・郵送申込から1ヶ月以上経過して自宅へ到着した訳ですが、それが自宅へ届くまでは「果たして申込は上手くいったのか」という点について、非常に戸惑っていたことを覚えています。

申し込みに至るまでの過程には、多少不満はありましたが、一方で試験の受験者数が全国で600~800人程度であることを考えると、まあしょうがないのかなという気持ちになりました。

 

面接対策の勉強期間

具体的な勉強方法については、基本的にはこちらの記事を参考にして下さい。

<参考>

FP1級・実技試験対策!!たった3週間で合格する為の勉強法とおすすめ参考書

 

FP1級の実技試験に関しては、合格率の平均が70~80パーセントと高めであるとはいえ、「なめてかかったら死ぬ」ということは感じていました。ですので、1日平均2時間(というよりは、週合計14時間という感じ)で、3週間程度対策をしました。

 

方法としては、

  • 過去問2年分(2年×8回分×2パート)を流し読みする
  • 問題の傾向、頻出ポイント等を理解する
  • 1枚のマインドマップに頻出事項まとめ、復習を繰り返し、内容を暗記する
  • 問題点の抽出、解決策の羅列、その他周辺知識のアウトプットを行い、面接でどのような質問が来ても回答できる準備をする、という訓練をする
  • 直近の法改正、制度(教育信託、dc、リバースモーゲージ、ふるさと納税等)を抑える
  • 下記サイトで、直近の過去問の傾向をチェックする

上記の6点をひたすらに行いました。

FP1級の実技試験は、出題箇所がある程度限定されているクセの強い試験(=対策法がある)なので、過去問分析が非常に重要です。

ちなみに、過去問分析の結果については、この記事に全て記載したので参考にして下さい。

<参考>

FP1級・実技試験概要|受験資格、出題方法、受験者数、合格率、費用等
FP1級実技試験対策ノート!!出題傾向と論点のすべて

 

 

尚、市販されているテキストの最新版には、2014年度までの過去問までしか掲載がありません。ですので、下記サイトで直近数年の出題傾向をチェックするとともに、サイト主さんの模範解答なども参考にしつつ対策を行いました。

 

<参考>

1級FP過去問解説(2級と3級も解説中!)~ファイナンシャルプランナー資格の過去問を無料解説~

そして、この上記のような対策を行っているうちに、あっという間に試験当日となりました。

 

試験当日

試験は、9:50に品川会場集合。

日程は全国で4日間あった訳ですが、その初日でした。ちなみに、それぞれの日程で午前組と午後組が存在しており、午後組であれば13:30スタート(集合13:00)となります。

試験会場には遅れてはいけないということで、私は9:00頃会場に着いたわけですが、試験官も含めてまだ誰もいない・・・。

9:10くらいに受付関係者の方が来たのですが、受付の準備も全く整っておらず待合室も使えない状態だったので、ベンチでパラパラと参考を眺めて時間を潰しました。あまりにも早く試験会場に到着してしまうと、いたずらに緊張するだけでなく、直前の復習なども浮き足立ってしまいますので、もう少し入室を遅らせるべきだったようです。

ちなみに、服装については基本的にはスーツです。顧客に対するコンサルティングをテーマとしていますので、面接についてもフォーマルな服装で臨むべし、との事だそうです。

 

さて。私のいた午前組は、最終的には合計で20人となったのですが、全体説明後、それぞれ10人ずつに分けられて別室に入りました。

別室に入ると更に5人ずつに分けられて、一方のグループはパート1に関する面接、もう一方のグループはパート2に関する面接を行うという風に分けられました。

 

ですが、ここで一つ予想外の事態に。

私は5人が一気に設問文を読み、それぞれのグループが一気に面接を行うと思っていたのだが、そうではありませんでした。1人が呼び出されてブースに行って15分で設問文を読み、面接室へ行くというスタイルで、待機している受験者は呼び出しがあるまで、参考書等を読みながら待つというものでした。

正直、設問文章を読んでから面接に至るまでの過程については全く知らなかったので、実技試験に対する情報収集の甘さを当日の試験直前に実感しました。

 

ちなみにこの時、不正防止・情報漏洩防止の観点から、電子機器の使用は一切できませんでした。

設問文章を読むためも呼び出しがあるまで、別室入室から15分程度しかなかった訳ですが、空気が重く、時間が非常に長く感じられました。
そんなこんなで時間を潰しているうちに、ようやく呼び出しがありました。

 

問題文を読む1回目(パート2)

設問用紙が配られ問題をチェック。テーマは、不動産の有効活用。

問題内容は比較的オーソドックスであり、下記のような内容でした。

  • 設問文以外に顧客に確認するべき事項は?
  • FPとして、それ以外に何を確認するか?
  • a方式とb方式のメリットは?
  • それによる相続税への影響はそれぞれどのようになっているか?
  • 専門家を依頼するとしたら、どんな人に何を依頼するか?

問題文の余白に、それぞれの問題に対するポイント、メリット・デメリット、解説手段、その他周辺知識などについて、キーワードだけ書いておきました。問題文自体は面接にも持参できるので、とりあえずキーワードだけ書いてあれば、面接中にチラミすれば、ある程度の回答はできると思っていました。

ちなみに当然ですが、設問文を読むためにブースに呼ばれた後は、参考書を読むことは出来ません(読んでいるような余裕もありませんが・・・)。筆記用具と計算機以外をブースへ持っていくことは許されません。

そして、あっという間に15分が経過し、面接室へ案内されました。

 

面接1回目(パート2)

6畳ほどの個室には試験官2人が座っており、1人が受験者へ質問などを行い、もう一人がそれを見ているという感じでした。採点は2人で行っていたようですが、それぞれ見るポイントを分けているのか、合議で合否を判断する仕組みなのか、あるいは2人の採点の平均値を利用しているのかなどは分かりませんでした。

圧迫系面接の可能性も考えていましたが、極めて普通な感じで、面接官の口調も穏やかで親しみやすかった印象です。面接時間は12分間と非常に限られていることもあり、設問の流れに従って淡々と進んで行きました。

全ての設問に対する回答は、丁度時間通りに終わりました(12分間でブザーが鳴るようになっていました)。

肌感覚としては、100点満点中で70~80点くらいだろうという手応え。少なくとも、この面接に関しては合格点は堅いという印象でした。
「これで、次の面接がだめだったとしても、まあ合格できる水準だろう」と感じられ、かなりリラックスして再び元の部屋へ戻ったことを覚えています。

 

次の面接までの空き時間

他の受験者がパート2の試験に取り組んでいるため、次のパート1の設問文章を読むまでに約45分間の時間があった訳ですが、特に何もせずにぼーっとして過ごしました。

もちろん参考書を読んだり、出題されるであろう事項をまとめた資料などを読むのも良いと思います。私の場合、直前で知識を詰め込みすぎても、緊張によって全く思い出せなくなってしまうというタイプなので、とにかく現状のリラックスした状況を維持し、そのまま次の面接へ移行したいと思っていました。

ですので、他の受験者の様子などを見ながら、特に何もせずに時間を潰しているうちに、パート1の設問文章を読む順番が回ってきました。

 

問題文を読む2回目(パート1)

テーマは、事業承継(廃業)と相続対策でした。

正直に言って、「そこを出題してくるかー」という印象。

事業承継の問題であれば、殆どのケースでは後継者候補がいるという設定での設問であり、

・いかにして、株式評価を下げるか?
・株式を譲渡していくに当たり、どのような特例制度があるか?
・ある個人に集中して相続した場合、どのような問題が起きるのか、またどのような解決策があるのか?

といった論点に発展するため、回答の道筋も立てやすいです。

ただ、今回は後継者不在で廃業のケース。過去にも廃業を取り扱った問題はありましたが、対策が十分でなかったことから正直非常に困ったことをよく覚えています。

とはいえ、各問題に対する予想解答、質問されるであろうその他の関連事項について設問用紙の余白へびっしりとメモしていきました。そのうちに、あっという間に15分が経過し、面接室へ呼ばれたのでした。

 

面接2回目(パート1)

入出時には、女性面接官が1名でしたが、数分後にもう一名男性が入室してきました。
受験者に対する質問事項も全て女性面接官が行っていたので、正直この男性面接官がどんな役割を担っているのかが皆目検討が付きませんでした。

肝心の面接に関しては、廃業やM&Aに関する知識が不足しており、終始厳しい問答となったことはさておき、「他には何かありますか??」という事を何か発言する度に問われ、内心かなりパニックでした。特に面接中は、私の回答内容が不十分であることが原因で質問されいているのか、それとも単に言い足りないことがないか確認しているだけなのかの判断が付かず、非常に焦りました。

そんなこんなで、最後の設問であるFP倫理に対する回答を述べ、規定時間である12分よりも数分早く面接が終了しました。

パート1に関しては、手応えは殆どなし。部分点はあるとしても、回答が不十分であったことを考慮すれば50点前後、よく見積もっても合格点ギリギリという印象でした。

 

面接終了後・・・

私の面接は午前中であった為、不正防止(=午後組に対する問題漏洩の防止)の観点から最後の受験者の面接が終わるまで、別室で待機しました。

参考書などで廃業とM&A関連の過去問と解説を読み、答え合わせ的なことを行うということも出来た訳ですが、そのような気力もなく、ただただ持参した日経新聞を繰り返し読み時間を潰しました。

こうして、13:00頃に他の受験者も含めて試験は終了し、解散となったのでした。