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この記事では、「簿記を全く勉強したことのない初学者でも、簿記3級試験に効率よく合格する為の方法」を解説しています。

忙しいサラリーマンであっても、計60時間(おおよそ、1日平均3時間*3週間)の勉強で、日商簿記3級を取得できるような勉強法とスケジューリング方法ですので、是非参考にして下さい。

 

そもそも簿記とは

そもそも簿記というのは、企業活動における会計的な処理のルールを定めたものであり、経営状態を可視化したり管理したりする為のものです。

基本的には、全ての処理に対して、「仕訳」のルールが定まっています。そして、有価証券報告書や決算書で掲載されている貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)というのは、その仕分作業を全て足し合わせたものであり、それらのルールや仕組みを覚えることが簿記の大きな目的となっているのです。

つまり、仕訳のルールを覚える→合計する→貸借対照表や損益計算書を作る というのが、簿記勉強の大まかな流れと言えます。

 

こんな人におすすめ

  1. 金融機関(銀行、保険、証券等)に勤めている人
  2. 経理的な業務を行っているサラリーマン
  3. 個社別にファンダメンタル分析などを行い、より深く企業分析などを行いたい個人投資家
  4. どんな企業でも、ある程度重宝される資格を取りたいという人

上から3つ目までは、言うまでもありませんね。実務上必要となってくる知識ですから、簿記という資格試験の勉強を通して財務・経理を学ぶことは、理に適っています。また、会社側が資格取得を推奨(または義務化)しているケースも多いですよね。

 

4に関してですが、資格取得の為にはモチベーション管理が重要なので、なぜその資格を取得するかという目的が明確な方が良いことは間違いありません。

しかし、なんとなく自己啓発したい、潰しの効く資格が欲しいという方がいるのも事実ですよね。そんな時ケースで私が最もおすすめしている資格の一つが、日商簿記試験です。経理的な事務処理というのは、全ての会社に存在している事務ですので、どんな職場でもある程度重宝されます。

また、経理担当として、社会人として、最低限の金融リテラシーは持っているものと認識されますし、数ある資格試験の中でも非常にメジャーな資格試験であり内容も多くの人が理解しているので、面接などでも話やすいです(逆に、マイナーな難関資格などは、「それってどんな資格なのですか?」と聞かれてしまうことすらあるでしょう)。

 

日商簿記3級って、こんな資格試験です

簿記3級の試験概要

  • 受験資格は一切なし。
  • 日商簿記3級受験者数は、年間30万人以上。
  • 出題形式は大問5題×20点。一部を除き、ほぼ全て計算問題。
  • 合格点は70点/100点であり、合格率は30%〜50%。
  • 試験時間は2時間1本勝負。

簿記3級は、資格試験としては日本最大の受験者数を誇る資格試験(英検、漢検、TOEIC除く)。資格試験の登竜門とも言える試験であり、小学生から定年後の年配者まで、非常に幅広く受験しています。

合格点は意外と高く70点以上。計算ミスなどで、大問一つが壊滅してしまったりすると、合格が怪しくなってくる感じの試験です。もちろん部分点などはあるので0点/20点になることは珍しいと思いますが、時間制限的にある大問に手を付けられないという可能性は否定できません。

 

日商簿記3級試験の特徴

  • 覚えるべきことは、非常に少ない。最低限のルールさえ覚えておけばOK。
  • 試験内容は、ひたすらに計算、計算、計算。
  • 電卓を利用した計算が多く、試験時間が全然足りない。
  • 計算ミスがあると大問総崩れの可能性もあるので、見直し必須。
  • 試験回や大問によって、難易度が結構異なる。合格できるか否かは、運も重要。

基本的には、簿記試験で覚えるべきことは少なく、知識を問う問題などもかなり少ないです。その代わり出題されるのが、大量の計算問題とその集計問題。決まったパターンに当てはめつつ、高速で問題に回答していくことが求められます。

殆どの問題は大問形式になっており、最初の数題で間違えてしまうと、最後の集計でも誤った回答を導くような仕組みになっています。試験時間が短いこともあり、予め大問1題にかけられる時間の長さや、見直しに最低限費やす時間などを試験前からあらかじめ見積もっておくことが非常に重要となってきます。問題を見た瞬間に、どのように計算すれば良いかという道筋(解法)が見えるレベルでないと、試験ではタイムアップ必至です。

 

ちなみに、計算問題とは言っても、やるべきことは全て四則計算。「数学が苦手」という方でも全く問題ないレベルですのでご安心下さい(逆に言えば、そういった言い訳は通用しません)。

また、問題によって、「こんなに簡単な問題で良いのか」というものから、「スタートから、さっぱり分からん」というものまでピンキリです。解ける問題を見極め、解ける問題を確実に解くという事が極めて重要です。

 

効率的な勉強法のプロセス

勉強のプロセスについては、以下の3ステップから構成されています。各ステップそれぞれ1週間(=週20時間程度の勉強)として、3週間で合格することが目標です。金融機関等に既に勤めている方や大学で簿記を学んだことがある方にとっては、1のステップを省略したりしていただいて結構ですし、合格まで3週間もかからないかも知れません。

逆に、初学者の方の場合には、各プロセスに要する時間を10日間として、1ヶ月程度の時間を掛けても良いでしょう。ただ、あまり勉強期間を取ったところで、「まだまだ、試験までに時間はある」と考えてしまうので、少し勉強期間が短すぎるくらいで丁度良いと思います。

さて、具体的な勉強ステップは以下の通りです。

 

1 漫画系参考書を読み、全体感を掴む(1週間)

初学者や経理事務に全く携わったことがない方にとって、「簿記」というものはそもそも実感や馴染みがないと思いますが、私が特にお勧めしたいのが「マンガで分かる」系の参考書から勉強するということです。簿記への苦手意識を抱かないようにしつつ、簿記の全体感や仕訳のルールを覚える為には最適であり、何回か読んでいるだけで学力が付いているという代物です。

 

ポイントは、「高速で回転させる」ということと「回数を重ねるごとに、徐々に精読していく」ということです。

 

ですので、どんなマンガ系参考書でも良いですが、購入して一度流し読みしてみましょう。最初は何が書いてあるのかが全く分からないと思いますので、流し読みで結構です。「簿記の雰囲気」をなんとなく感じつつ、とにかく時間をかけずに1度最後まで通読してください。理想的には、最初の1日で一度完走するくらいがベストです。

 

そして、間髪入れずに2周目を読んでましょう。2周目に関しては、1周目よりは精読するものの、多少理解に苦しむような箇所があれば、読み流して結構です。2周目に関してもスピードを意識しつつ読み、2〜3日程度で完走して下さい。

 

最後に、もう一度読みます。3周も同じ参考書を読んでいると、「この章の内容、前に一度勉強した気がする」「ああ、この用語見たことある」という状態になっていますし、理解が不十分な箇所についても、分からないなりに概要は理解できているケースが多いです。3周目に関しては、多少精読に時間がかかると思いますので、3〜4日を費やしても良いでしょう。

 

2 計算、計算、計算。ひたすら問題演習(1週間)

ステップ1で簿記の全体像を掴んだ後は、ただひたすらに問題演習を繰り返すのみです。片っ端から問題を解いていきましょう。

 

ただ、1周目の時点では全く問題が解けないと思いますので、10秒考えても解答プロセスが思いつかなければすぐに答えや解説を読んでしまって構いません。問題集の1周目は解けないのが普通ですから、「問題を解こうとする」→「10秒考える」→「答えを見る」を繰り返しましょう。

ステップ1と同様に、1周目はスピード感が重要です。「問題が解けない」という状態は、受験者にとっては非常にストレスであり、挫折の原因にもなり兼ねませんので、最もストレスの大きい1周目は、なるべく早く切り抜ける必要があるのです。

そして、2周目の問題演習から徐々に計算力や解答力を高めていきましょう。問題集の利用方法については、以下のルールに従って下さい。

最低限の復習回数で暗記する!!エビングハウスの忘却曲線理論とは
【問題集攻略】圧倒的に勉強効率を高める為のマルサンカクバツ勉強法ってなに⁇

 

短い勉強期間で効率的に合格する為には、「最低限の復習回数で、その問題を瞬解できる状態にする」ということと「絶対に解ける問題に対して、時間を割かない」ということが重要になってきます。

ここで言う「瞬解」というのは、「問題を見た瞬間に、その解答プロセスが見える」という状態を指します。当然、実際には計算作業が伴うので数秒で解答するということは出来ないのですが、「このように計算すれば、正解に至ることができる」という事を数秒以内には見抜けるようになる必要があります。

試験時間が足りなくなりがちな簿記3級試験においては、あれこれと考えて問題を解くレベルでは遅いのです。問題を見た瞬間に解法を見抜き、計算を開始するくらいでなくてはならないのです。

ですから、普段の勉強においては、「瞬解レベルで問題が解けるようになっておく」ということが必要なのです。

 

3 過去問演習(1週間)

過去問演習の目的は、「時間管理を覚える」ということと「試験の出題傾向を掴む」という2点に尽きます。

実際の試験さながらに、時間を計って問題を解いてみましょう。点数は気にしなくても良いですから、試験本番を疑似体験して、大問1題当たりどのようなペースで解いていけば良いのかを、肌で感じましょう。

オススメのタイムスケジュールとしては、大問1題20分*5題+見直時間20分といったところですね。また、5題のうち大問1題は仕訳問題が出題されます(一般的に簡単ですし時間がかかりません)から、余った時間は見直時間に費やすのがオススメです。

 

また、過去問演習においては、本番同様に「貪欲に、細く得点を稼ぎにいく」ということを実践して下さい。

「演習」ということで手を抜き、分からない問題に対して空欄にしたり、少しでも分からない問題があると大問丸ごと白紙で解答する方がいらっしゃいますが、過去問演習においてはNGです。

大問とはいえ、その問題構造は小問の集合に過ぎません。「減価償却の計算」「未収分の計算」「割引債の計算」など、頻出事項が10題程度まとめられており、2点ずつ配点があるような問題構造ですから、実際にはそれぞれの問題は独立しているといっても過言ではありません。

ですので、過去問演習の段階から、貪欲に得点を稼ぎに行く姿勢を持って学習を進めていきましょう。「普段の演習で出来ないことが本番になると突然できるようになる」、などということは一切ないのですから、普段の学習も真剣に取り組みましょう。

 

◯その他 重要な考え方

隙間時間を積極的に活用するべし

仕事に家庭に忙しいサラリーマンにとっては、まとまった勉強時間を捻出するというのは至難の技です。ですので、「隙間時間をいかに有効活用するか」ということが、合否に直結してくる訳です。

その為には出社前の時間、通勤時間、何かの待ち時間、お昼休み、休憩時間(喫煙含む)など、あらゆる時間を活用することが重要です。1回当たりの隙間時間は5分程度に過ぎないかもしれませんが、1日単位で集計してみると、余裕で1〜2時間程度の勉強時間を捻出できます。

実際私の場合は、勉強時間の80%近くは隙間時間での勉強です。漫画系参考書を読んだり、一度解いた問題集を復習したりするのは、集中しづらい環境(電車内など)でも可能ですから、積極的に活用しています。

脳科学の観点からも、物事を暗記する為には「勉強時間」よりも「勉強回数(=復習回数)」が重要であることが分かっています。つまり、「隙間時間を制するものは、資格試験を制する」ということなのです。

詳しくは、こちらの記事をどうぞ

スキマ時間や細切時間を有効活用し、効率的に資格試験に合格するべし!!

 

満点思考は一切不要

一時の自己満足の為に90点とか100点を狙いにいく方や、誰も解けないような難問を解こうとする方がいますが、それは非常に愚かなことです。

まず第一の理由として、70点でも100点でも合格は合格なのであり、合格の価値は全く変わらないということです。にもかかわらず、80点を取る為の勉強時間と100点を取る為の勉強時間には雲泥の差があります(恐らく、2倍以上異なります)。

仮に、簿記3級で100点を取れるだけの勉強時間が取れるのであれば、簿記2級で80点取ることを目指すべきであり、時間の浪費であると言わざるを得ません。

 

第二の理由として、難問を捨てるということができなくなる、ということです。

試験で100点を取りに行こうとすると、分からない問題に直面した場合にその問題に固執してしまい、大きく試験時間を消費してしまうというリスクがあるのです。

正直、簿記試験は問題によって難易度にばらつきが大きいです。明らかに簿記3級レベルを逸脱したような奇問・難問が出題されるケースもあるのですが、満点思考の方は「問題を捨てる」ということが出来なくなってしまうのです。90点以上取る実力があるにもかかわらず、最悪の場合、不合格になってしまう可能性すら孕んでいます。

 

ですから、自分が得意な領域、解けそうだと思った問題から解いていき、コツコツと点数を積み上げていくのが王道の合格思考です。

難しい問題を正解しようが、簡単な問題を正解しようが、点数は一緒。難しい問題が解けたって、全くは偉くありません。それよりは、確実に点数が稼げる問題を解き、見直しを徹底して確実に得点を稼ぐべきです。

 

オススメの参考書について

日商簿記3級は受験数が年間30万人以上もいることから、参考書や問題集の種類が非常に豊富です。出版社間の競争も非常に激しいので、いずれの参考書を利用しても、ほぼハズレは存在しないようになっています(ハズレの参考書は、すぐに書店から淘汰されてしまう厳しい業界です)。

ですので、基本的には気に入った参考書・問題集を利用してもらえればOKです。

一応、私が利用した参考書については、URLを貼っておきますので参考にして下さい(沢山掲載していますが、テキスト・問題集・過去問集それぞれ一冊購入すれば十分です)。

 

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最後に

この記事に書いてある勉強法というのは、数々の資格試験受験や大学受験の経験に加えて、「勉強法の勉強」を通して血肉化したものです(ちなみに、勉強法を解説した書籍だけで50冊以上読んでいます)。

「これ以上効率的な勉強方法は、存在しない」というくらい、効率的に資格試験に合格するためのノウハウを詰め込んだつもりです。

後は、それを実践するだけです。

愚直に毎日勉強するというのは、決して簡単なことではないと思いますが、是非頑張って下さい。期待しています。