資格試験の勉強前に知っておくべき、7つの理論と勉強法

資格試験の勉強には、「王道」が存在します。

その「王道」を実践することによって、合格の可能性を高めるだけでなく、より短期間で合格を手繰り寄せることができるようになるのです。

今回は、これまで数々の資格試験に挑んできたサイト主が、「勉強前に知っておくべき7つの理論と勉強法」というテーマで書いていきます。

では、早速ご覧ください。

エビングハウスの忘却曲線理論

「自分には記憶力がない」をおっしゃる方がいますが、まず覚えておくべきこととしては、「暗記力は資格試験の合否に影響しない」ということです。

もちろん、一目で暗記できる能力があれば試験には合格しやすいとは思いますが、正しい理論に従って勉強を行っていけば、忘れにくい記憶を誰でも身につけることができます。特殊な能力は、必要ありません。

そして、それを可能にするのが「エビングハウスの忘却曲線理論」です。

この理論からの示唆はいくつかありますが、大事なところだけ書きますと、

  • 復習することによって忘却のスピードが遅くなり、長い期間記憶を保持できるようになる
  • 忘却のスピードを遅くする為の、効率的な復習のスパンが存在する
  • 毎日復習するよりも、忘れかけの頃に復習をするのが最も効果的である

という点が重要です。

この理論を用いることで、最低限の回数で知識を長期記憶へ定着させ、より効率的に資格試験対策を行うことができるようになります。

◯△×勉強法

これは問題集を使う際のテクニックであり、マルサンカクバツ勉強法という名前は、私が命名しました(ネーミングセンスについては、不問で笑)。

問題を解いた際には、その感触によって3つに分類します。それが、以下の通りです。

  • バツ・・・正しい解答が導けなかった問題。すぐに要復習。
  • サンカク・・・解くことは出来たが、正答を出すまで時間がかかった問題。サンカク3回でマルへ昇格。分からなければ、バツへ。
  • マル・・・問題を見た瞬間に正答を導けるか、解法が見える問題

これを全ての問題について実践し、全ての問題を◯へ移行させることが最終的なゴールとなります。復習のスパンは、前述のエビングハウスの忘却曲線に従ってください。

これによって、絶対に解ける問題は今後解かず、分からない問題だけに勉強時間を割くことできます。「復習時間をいかに削減するか?」ということを常に念頭に置きつつ、効率的に対策をしていきましょう。

コミットメントと一貫性

「コミットメント」という言葉は、ライザップが流行して以降、より一般的な言葉になりましたよね。日本語にはあまり適した訳はないのですが、強いていえば「献身」「委託」「公約」「約束」といった意味があり、「何かに心を傾けている様子」を表す言葉です。

そして、「コミットメントと一貫性」というのは、「自分がAと言ったこと対しては、終始一貫してAという主張を貫きたい」という人間の心理的傾向を指します。「意固地になる」というのもまさに「コミットメントと一貫性」の代表的な例ですね。

そして、これを資格試験で利用するにはどうするかといえば、

  • 「〇〇月の××という資格試験を受験し、必ず合格します」と宣言する
  • とりあえず、参考書を購入したり試験費用を払ってしまう

という2つが最も効果的です。

「合格する」という意思表示をしてしまった以上、「やっぱり諦める」という選択は格好悪いですし、一貫性がない・優柔不断だと思われてしまいます。そうすると、一貫性がある人間だと思われ続けるために、合格に向けて努力するようになります。

お金についても、「大金を払う」という主体的な行為を行い、後に引けない状態を作ることで、「合格する」という道しかないように、自分を仕向ける訳です。

自分は、自分が思っている以上に、心や見栄を大切にしています。

このコミットメントと一貫性の原則は、想像以上に無言の強制力を持っていますので、ぜひ活用してください。

ちなみに、私自身の場合には、「〇〇については、全く問題なく合格できます。余裕です。」と上司に宣言することが多いです。

裏切れない相手であればあるほど、コミットメントと一貫性の力は強制力を持ちますので、恐れずに宣言しましょう。

時間の捻出方法

意識的であれ無意識であれ、「勉強は机で行うもの」という考え方を持っている方がいますが、それは全くの間違いです。

むしろ、細切れの時間をいかに多く積み上げることができるか?ということが、合否に直結します。特に、まとまった勉強時間が確保しにくいサラリーマンにとっては、「隙間時間の活用が全て」と言っても過言ではありません。

  • 朝起きるかどうかを迷っている時間
  • スマホをチェックしている時間
  • タバコを吸っている時間
  • ゲームやyoutubeを見ている時間
  • 電車の待ち時間
  • 移動中の時間
  • テレビを見ている時間

などなど、これらの時間を積み上げれば1時間は簡単に捻出できます。

ちなみに、記憶の観点からも、何かを覚えようと思った場合には、60分×1回よりも10分×6回の方が遥かに定着が良いことが分かっています。

隙間時間を制するものは、試験勉強を制します。友達との飲み会や家族との時間を極力削らず、ストレスなく合格するためにも、隙間時間の有効活用な必須です。

時間帯別の勉強法

脳科学の観点からは、夜は暗記系科目の勉強が良いとされています。

睡眠中に体の疲労回復を行うとともに、脳内で記憶情報を整理する訳ですが、寝る直前に暗記した方が邪魔が入りにくい為、より記憶が鮮明なまま整理されるのです。

一方で朝の時間は、脳の疲労回復や記憶の整理が進み、最もすっきりとした状態です。

ですので朝の時間には、前日に記憶したことの復習や、より高度に脳を使う計算系・理解系の科目がおすすめです。

スケジューリング

資格試験の合否は、スケジューリングで決まると言っても過言ではありません(全項目大事って言っているような汗)。

今日現在から試験当日までの日数を把握し、

  • テキスト学習期間
  • 問題演習期間
  • 過去問演習期間

に分類します。試験によっては、問題演習期間なしで直接過去問演習に移行したり、テキスト学習をしつつ問題演習を行うということもあると思いますが、それはケースバイケースです。

そして、例えば3回復習することなどを考慮に入れながら、日程を割り振ってみてください。

簿記試験の例

上の試験は、「簿記2級試験を1ヶ月半で合格する」という想定の元に作成したスケジュールです(商業簿記のスケジュールを参考にしてください)。

1ヶ月半というと長く感じられますが、やるべきことを細かく割り当てていくと、全く時間がないということが認識できますね。

このスケジューリングによって、自分の進捗度合いを管理するとともに、適度に焦りを感じながら、合格に向けて勉強することが可能になるのです。

択一問題の選択肢は、全て二択問題と捉える

例えば、四肢択一問題を解いていて、「誤っている選択肢を選びなさい」という問題があったとします。

ここで、3つの選択肢の正誤が分からなくても、1つの選択肢が誤っていることさえ分かれば点数が取れる訳ですが、普段の学習ではこれは全く意味を持ちません。

択一問題を解く場合には、一問一答問題が4題出題されていると捉え、それぞれに対して合っているかどうかを確認してください。

例えば、上の写真では、選択肢(ア)と(エ)について自信を持って回答することができないため、複数回復習しています。逆に、(イ)と(ウ)については、自信を持って回答できるため、今後一切復習を行いません。

マルサンカクバツに意味については、前述の通りです。

これによって、確実な知識を身につけることができ、多少の変化球が本番で出題されても対応できるようになるのです。

まとめ

これまで、様々な資格を取得してきましたが、短期間で合格できたのは、上記の7つの勉強法を愚直に実践してきたからに他なりません。

一気に全てを真似するというのは大変だと思いますので、何か1つでもあなたの勉強スタイルに取り込んで、効率的に勉強していただければと思います。